当店でも多い、視力・老眼(老視)に関する質問を取り上げてみました。
■ 視力やメガネに関するQ&A
■ 老眼(老視)に関するQ&A
- 学校での視力はどれぐらい必要ですか?
- 教室での席にもよりますが、少なくとも矯正視力を含めて0.3以上でないと黒板の文字をはっきりと見ることができません。また,近業の場合でも30cmはなれた文字を読むことさえ困難になります。教室で,比較的うすく書いた文字をはっきり読むことができる視力は0.7以上は必要でしょう。
視力の標準基準(370方式)
視力判定基準 | 視力 | 表記 | 判断 |
---|---|---|---|
1.0の視標が3ヶ中2ヶ判別可能な場合 | 1.0以上 | A又は1.0可 | 学業に一応支障無し |
1.0の視標が3ヶ中2ヶ判別不可能だが0.7の視標が3ヶ中2ヶ判別可能な場合 | 0.7~0.9 | B又は0.7可 | 学年によっては学業に支障あり、校医指導の必要あり |
0.7の視標が3ヶ中2ヶ判別不可能だが0.3の視標が3ヶ中2ヶ判別可能な場合 | 0.3~0.6 | C又は0.3可 | 学業に支障あり、医師の診断の必要あり |
0.3の視標が3ヶ中2ヶ判別不可能な場合 | 0.2以下 | D又は0.3未満 | |
備考 | 1.0可、0.7可、0.3可、0.3未満 又は A、B、C、D、の表記のいずれを採るかは各地区の判断による。 |
※上記は学校保険法施行基準の一部改正(平成4年2月26日付)により実施されています。
- メガネをかけると度が進むってホント?
- そんなことはありません。何の根拠もないのです。 だって、最初は誰もメガネをかけてないのですから…
そんな心配をするよりも、適度な視力で生活をすることのほうが眼の機能的な観点
からも大事なことです。
- レンズは球面レンズよりも非球面がいい?
- 非球面レンズの方がレンズの端でものを見たときに、ものがゆがまない・・・とことさら強調されることがよくあります。 それぞれのレンズに長所短所はあるのですが、しかし、光学性能においては実際にはほとんど差はないと言えるでしょう。
- 車の運転には、どれぐらいの視力が必要ですか?
- 運転免許証の取得・更新には、免許証の種類により以下の視力基準があります。
これから運転免許証を取得しようと思っている方、免許証の更新期日が近い方は、お早めに視力をチェックしてもらうと良いでしょう。
運転免許に必要な視力
種類 | 大型免許 大型仮免許 牽引免許 第2種免許 |
原動機付自転車免許 小型特殊自動車免許 |
左記以外の免許 (普通自動車第1種 自動二輪等) |
|
科目 | ||||
視力 | 両眼 | 0.8以上 | 0.5以上 | 0.7以上 |
片眼 | それぞれ0.5以上 | ― | それぞれ0.3以上 | |
片眼が盲 | 不適正なため免許は与えられない | 0.5以上で左右視野150°以上 | 0.7以上で左右視野が150°以上 | |
深視力 | 三桿法の奥行知覚検査器で2.5mの距離で3回検査し、平均誤差2cm以下 | ― | ― | |
色彩識別能力 | 赤色、青色および黄色の識別ができること(ただし、免許を現に受けている者が異なる種類の免許試験を受ける時は、本科目についての試験は行わないものとする |
- どうして老眼になるのですか?
- 年齢を重ねるにつれ、目の中のレンズの働きをする水晶体の弾力が弱まることからおこるといわれています。遠くにピントがあっている眼が、近くの物体にピントを合わせるためには、この水晶体をふくらませて、網膜にピントを合わせるようにしているわけですが、年とともに水晶体の弾力が弱まるとそれができなくなり、近くが見えにくくなるわけです。
- 近視の眼は老眼にならないのですか?
- 年齢を重ねるにつれ、眼の中のレンズの働きをする水晶体の弾力が弱まることは、近視、遠視、乱視といった屈折異常にかかわらずおこります。ただ、この屈折異常の状態によって、老視によっておこる不自由さが異なります。近視の方は、遠くが良く見えるメガネをかけた状態で、近くが見えにくいと感じるようであれば老視になっていると考えられます。
- 老視の進行を止めることができますか?
- 年をとるのを止められないように、老視はひとつの老化現象ですから、くい止めることはできません。メガネをかけずに無理をして見るよりも、適当なメガネをかけて快適にものを見るようにしたほうが賢明といえます。
- 老眼鏡を掛けると度が進むって本当?
- 老視の進行と、メガネをかけるかかけないかとは、無関係といわれています。
ただ、メガネをかけずに無理をしていた人が、メガネをかけて快適に近くが見えることを経験すると、それと比較をするため、メガネをかけない状態がよけい不快に感じることは考えられます。また、老視の進行につれ適当なメガネの度数は変えていかなければなりませんが、老視は限りなく進むわけではなく、一般的に60才を越えるころには安定し、近視、遠視、乱視などの屈折異常の状態が変化しなければ、老視のための度数を強くする必要はありません。
- 老視は、よくなったり、悪くなったりしますか?
- 老視は、眼のピント合わせをする調節といった能力が以前ほどうまくいかない状態ですから、そのときの明るさ、見たいものの距離、文字などの大きさ、濃さ、そのときの眼の調子などいろいろなものに影響され、あるときには不自由なく見えたものが見えにくくなることや、その逆の場合も起こりえます。